今日は太平洋戦争の勃発の日。さすがにニュースで
流される事は無いが、ドラマやドキュメントが放映されている。
父は大阪生まれの大連育ち、そして、捕虜として3年間ソビエトに
抑留され最後の引き揚げ船で帰国したと言う事だ。
学生生活、青春時代を送った大連に付いては、住んでた家の様子
や生活、街や学校の事など、豊かで良き時代を様様語ってくれた。
ご機嫌の悪いとき、大連の話に向けると期限が直るくらいだった。
だが、捕虜時代の事はほとんど語らなかった。延々と続くバイカル湖
沿いに列車で運ばれたことなど、2−3話してくれたが、どれ一つ
世に語り聞くような悲惨な話はした事が無い。
それだけ辛い日々だったのだろう。何一つ語らず亡くなった父の
心情を思うとちょっぴり心が痛む。
今、パソコンに向かっている私に、隣の部屋から <ここにおいで >
と母が呼んでいる。 一人で居るのが寂しいのだろう。